企業統計から見るユーザビリティー

2024.05.29
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#WEB

KIMURA / Engineer

企業統計から見るユーザビリティー

キーワード:ユーザビリティー統計デザイン使いやすさ

ユーザビリティー、すなわちWebサービス・サイトの使いやすさは、現代のように毎日高頻度で様々なサービスやサイトを使用する私達にとって必要不可欠なものです。そこで、ユーザビリティーについて触れてみたいと思います。

はじめに

ユーザビリティーという言葉は「特定のユーザー特定の利用状況において,システム,製品又はサービスを利用する際に,効果,効率及び満足を伴って特定の目標を達成する度合い」を意味しています。本が買いたい人にとっては、欲しい本が見つけやすいサイトほどユーザビリティーが高いと言えます。

似た意味の言葉としてアクセシビリティーがあり、これは誰でも使用できる度合いを指します。小さい文字や色の判別がつきにくい人が使いやすいサイトはアクセシビリティーが高いです。

ユーザビリティーについて、なにを根拠に考えればよいでしょうか。文字・図・配色など様々なものが組み合わさって成り立っているウェブページというもののデザインの表現の幅はとても広く、厳密な手法を用いた研究ではおそらく調査できないほどでしょう。また、ユーザビリティーについてもすべての条件を洗い出して検証することは難しいはずです。そこで、実際のユーザーの動きを捉えたデータから見ていきたいと思います。ただし、企業研究を引用するので、多少の色眼鏡誤差はあると思います。

GO-Globeの記事

まず、GO-Globe(https://www.go-globe.com/web-design-usability-statistics-you-must-know/)の記事によると下記のようなデータが報告されています:

となっています。GO-Globeの記事では↓のように図つきで説明されているので、英語ですが分かりやすいと思います。

図1. GO-globeの記事のようす

多くの会社サイトなどでは、連絡先などの要件は満たしていることが多いとは思いますが、画像が多いページがあれば、画像を削減してページ読み込みを高速化するのもいいかもしれません。また、製品やサービスを提供している会社であれば、製品サービスに関するページには格別の力を入れるのがいいのではないでょうか。

Linearityの記事

情報元も明記しているLinearity(https://www.linearity.io/blog/web-design-statistics/ )には210もの項目が載せられています。要点をつまんでみます:

図2. Linearityの記事のようす

様々な観点から面白いデータが集まっています。モバイル版の需要が近年著しく高まり、既にPC版よりもモバイル版の方がよりアクセスされています。データの多くが示すように、モバイル版が充実しているとコンバージョン率に非常によろしいみたいです。

 

また、動画を利用することも有効な手段としてデータに示されています。動画を用意するのは面倒かもしれませんが、一考の価値ありです。同様に写真もできれば高品質にすべきと見られます。

ECサイトでは、動画の自動再生やポップアップなどユーザーを強めに誘導するよりは、高品質な写真やデザインによって自然な動線を作成するのが好まれているように読み取れます。

Webユーザビリティーランキング2024

最後に、トライベック・ブランド戦略研究所が出しているWebユーザビリティーランキング2024<企業サイト(PC)編>を見てみます。

図3. ユーザビリティーランキング1〜6位のサイト

2023年において150サイトを分析した結果J:COMを筆頭に大日本印刷清水建設といったサイトのユーザビリティーが優れているという評価を受けています。こうした実際例も手掛かりにしていけば、よりよいユーザビリティーの実現に近づくと思います。

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