ファビコン(favicon)は、ブラウザのタブやブックマーク、検索結果などに表示される小さなアイコンで、企業のウェブサイトにおいて重要な役割を果たします。
しかし、多くの企業サイトでこのファビコンが未設定のままになっているケースがあります。
特にWordPressを使用している場合、初期状態のまま放置されることが少なくありません。
この記事では、ファビコンを設定するメリットと、未設定によるリスク、さらにWordPressでの具体的な解決策について解説します。
ファビコンってどれ?どこに表示される?
ファビコンは、インターネットでページを開いた際の下面上部の「タブ」と呼ばれる部分に表示されます。
タブには、左側にファビコンが表示され、ファビコンの右側にページのタイトルが表示されます。
ファビコンを設定する3つのメリット
1.ブランド認知度の向上
ファビコンは、ブランドのロゴやシンボルを小さな形で表現するため、視覚的な記憶に強く働きかけます。
これにより、ファビコンがあれば、多くのタブやブックマークの中からユーザーはすぐに自分の求めるサイトを見つけられます。
また、WebサイトだけでなくSNSや広告などのオンラインコンテンツにおいて、ファビコンと同じデザイン要素を使うことで、一貫性のあるブランドイメージを築くことができます。
2.ユーザビリティの向上
ブラウザのタブやブックマークにファビコンが表示されることで、ユーザーは目的のサイトを迅速に見つけることができます。
これにより、ユーザーエクスペリエンスが向上し、再訪問を促進します。
3.信頼性の向上
ファビコンが設定されていると、サイトが細部まで配慮されている印象を与え、ユーザーからの信頼性が向上します。
特にインターネットの利用に慣れているお客様や取引先の担当者様にとっては、ファビコンのような細かい部分が設定されているかどうかで、その会社が顧客のために細部までこだわれるかを判断する可能性があります。
ファビコン未設定による3つのリスク
ファビコンが未設定だと、次の写真のような表示になります。
企業様のホームページでもよく見かけます。
ホームページをワードプレスで制作してファビコンが未設定の場合は、次の写真のような表示になります。
こちらも、とてもよく見かけます。
1.ブランド認知の低下
ファビコンが設定されていない場合、ブラウザのタブやブックマーク一覧で汎用的なアイコン(デフォルトの地球マークやワードプレスのWマーク)が表示されます。
これによって、他のサイトとの差別化ができず、ユーザーに記憶されにくくなります。
競合サイトが独自のファビコンを使っている場合、相対的なブランドの低下につながってしまいます。
2.ユーザーエクスペリエンスの低下
ユーザーは、複数のタブを開いて作業することが多いです。
時には、どの企業から製品やサービスの購入するか決めるために、複数の同業者のサイトを開いていることもあり、ファビコンがないと、視覚的に簡単に競合他社のサイトから戻ってくることが難しくなります。
自社の製品やサービスがを気に入ってくれたユーザーが、開いている多くのタブを一つずつクリックしていかなければならない状況になります。
3.信頼性の低下
ファビコンが未設定の場合、「未完成のウェブサイト」「プロフェッショナルではない」「顧客の利便性に興味がない」といった印象を与えることがあります。
製品やサービスが信頼で成り立っている場合、ファビコンの未設定はマイナス要因になることがあります。
WordPressでのファビコン設定方法
WordPressを使用している場合、管理画面から簡単にファビコンを設定できます。
1. WordPress管理画面にログイン
管理画面(ダッシュボード)にアクセスします。
2. [外観] → [カスタマイズ]を選択
左側メニューの「外観」をクリックし、「カスタマイズ」を選択します。
3. [サイト基本情報]をクリック
カスタマイズ画面のメニューから「サイト基本情報」を選びます。
4. 「サイトアイコン」をアップロード
「サイトアイコン」という項目で、ファビコン用の画像をアップロードします。
推奨サイズ:512×512ピクセル以上
ファイル形式:PNG、JPEG、ICO
5. 「公開」をクリック
設定を保存し、公開ボタンを押して変更を反映させます。
まとめ
ファビコンは小さなアイコンですが、企業のウェブサイトにおいてブランド認知度やユーザビリティ、信頼性の向上に大きな影響を与えます。
特にWordPressを利用している場合、数分で設定が完了するため、放置せずに対応することをおすすめします。
ファビコンを適切に設定することで、ウェブサイトの価値を最大化し、ユーザーからの評価を高めましょう!